- ここ数年の気がかりだったお茶室の茅葺屋根ですが、いよいよ萱の葺き替えを行わせていただくこととなりました。本日から工事となります。お陰様で今年は年始からお天気続きです。ただ、雪が降らないというのは不思議と、肌に感じる寒さが厳しいものです。作用をしてくださる方々の大変さを心配いたします。
- 作業を引き受けてくださっているのは、長野県伊那市から来てくださっております「茅葺信州」様です。お若い皆様が足場を組んだり、萱を運んだり、とてもパワフルで力強さをいただくようにも感じられます。 非常に浴していただき、萱も初物をご用意してくださいました。萱はススキです。昨年のススキを今まさに刈り込みながら当社の屋根に使用してくださっているから、初物といいます。萱の初物というのは縁起が良いそうです。
- きれいなお茶室の屋根も楽しみですが、萱の葺き替えの行程も、なかなか見れるものではありません。お客様にはご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、是非、作業の方々の様子も日本の限られた文化継承の姿と思って、楽しんでご覧いただけたらと期待しております。
私は出社時に駐車場から茅葺屋根越しに見える昼外温泉の山と空と石苔亭いしだの茅葺屋根の景色が大好きです。皆様にも新しくなった美しい景色をご覧いただける日が楽しみです。