- 今日は館内の防火シャッターの点検に来ていただいております。今年度も防火シャッターが作動するような事故にあうことなく無事に過ごすことが出来ました。安全に営業を行ってこれた事に心から感謝です。こうして行っている事は、はたから見れば何てことのない決められた行動だと感じるかもしれません。が、私にはとても感慨深く、意味深い事になっております。娘として現場で接客をしていた時と後継者として会社の代表を引継ぎ経営側で接客の現場を預かる立場となってからと、見え方、感じ方が随分変わったからです。
- 変わらざるをえないほど、多くの試練が私を取巻きました。それまでの自分が守られている状況下であったことにも気づかないほどの無知なお嬢様だったからなのか、それとも経営者という立場に課せられる役目と言えるのか、自分が引き継ぐ前までの状況下と自分が引き継ぐときとの状況下の違いなのか・・・・理由や原因は捉え方や解釈で随分違うにかもしれませんが、現在こうして対応して過ごすことが出来ている事に、私は奇跡だとも感じるほどです。
- もちろん「自分自身が頑張ってきた」その事実が今であると言える部分もあるでしょうが、それだけではなく、新たな出会いと仕事に誠実に向き合う方々との出会い、異業種の方との出会い等、「人」が支えとなり柱となって今があると感じます。社会はいろんな方々の仕事とつながりで正常に保たれているのですね。誠実さに欠けた人との仕事関係があったとしたなら、今の私も今の石苔亭いしだも、同じようには無かったかもしれません。
私たちの仕事は接客ではありますが、「安心」「安全」という環境を生出せてこそのお客様への最善の接客です。私たちが安心して営業を続けられるよう、こうして専門家の方に点検をしていただき、情報を共有してゆき学び続けてゆきたいと思います。