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2018年02月24日
NBS長野放送 生出演
夕方6時からの「土曜はこれだね」という番組に出演させていただきました。生放送ですので、予定通りにはなかなか運びません。その最たるものは時間です。いらしたな~
と思うとそのままリハーサルのように合わせてゆこうと思うのですが、話している間から「何分」・・・「何分」・・・・「しめてください」と画用紙にメモが入るんです。すごいですよね。それを目の端でとらえながら上手に番組をつないでゆかれます。
というわけで、もともと石苔亭いしだの枠は少ないところでしたが、さらに時間がないところからのスタートとなりました。時間が押してます!といわれた中でのスタートとなり、そんな中でもリポーター様は私に気を使ってくださり、私にふってくれるんです。「どんな雛飾りですか・・・?」と。リポーター様の流れや計算を狂わさないように合わせて・・・と思っていたのですが、さすがに焦りました。下手に喋れば長くなるし、短すぎても味気ないのかな・・・?と思います。けれど、そもそも質問がリハーサルと違い、返答に一瞬間があいてしまいました。考えている間はないのに・・・・。結局、気の利かない一言を言葉にし、隣でニコニコしているしかない私でした。
リポーター様やスタジオの皆さん、視聴者の皆様に向けた十分なことはできなかったのですが、私少しだけ、本当に少しだけ、生放送の面白さを感じてしましました。もちろん安心して身を預けられるリポーター様がいるからこそなんです。でも、その相手の目でとらえられるあらゆる情報を読み取り、相手が一番心地よく動けるように自分を合わせてゆく・・・しかも時間が決められた中で、絶対に同じ状況は2度と来ない。その関係性に、すごく面白さを感じました。これは、相手が「プロ」であり、その相手を信頼できるからこそより面白いのです。自分の存在やあり方次第で、プロである相手の仕上がりに大きく影響を及ぼせる可能性があるということです。
日頃の接客における石苔亭いしだのスタッフとお客様の関係に通じるものがあります。いいえ、ひょっとしたら生活や生きていること自体が通じるものがあるといえるかもしれません。私達には必ず、「相手がある」ということなのです。茶道の稽古の中からも同じようなことを「面白み」として感じ取っています。自分の在り方で、相手をより光らすこともできる。あるいは自分の存在を印象付けることもできる。そう気づくと「自分は自分という存在をどうするのか?」と問うことになりますね。そして自分が見つける答えに向かって日々挑み、努力して、変化・・・進化してゆくのです。
話は変わりますが、私は石苔亭いしだにいるおかげでテレビに出させていただくなどという、普通に生活していたら縁のない期会をいただきます。また、先代が能舞台や数寄屋造りの平屋建て、といった特徴的な佇まいにしてくれたおかげでテレビや雑誌の取材のお声もかけていただきやすい環境にあります。本当にありがたい事です。これら全てのことは私がいただいている「御恩」と受け止められます。大変と感じることももちろんありますが、頂いている御恩をお返しできるような節度ある人間になりたいものです。これからも、沢山の失敗や至らないところ等お見せしてしまうことになろうかと思いますが、真摯に受け止めより成長を望める自分でありたいと感じます。どうぞお客様、業者様、スタッフの皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
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