南信州地域は、樹齢300年以上の老桜をはじめ
樹形の美しい名桜が多く残されています。
現在、飯田市内の桜が見頃を迎えています。
本日ご紹介する桜は、飯田市内では最も古いと
言われており、市の天然記念物に指定されています。
飯田動物園や大きな公園(扇町公園)からすぐの場所にあり、
市民から親しまれています。
愛宕稲荷神社の清秀(せいしゅう)桜
所在地・・・〒395-0036 長野県飯田市愛宕町2781
品種・・・エドヒガンザクラ
樹齢・・・760年以上
目通り・・・6m
樹高・・・8m
清秀桜は、ばら科に属するエドヒガンザクラで、
本州・四国・九州の産地に生える落葉高木です。
花は三月中旬から下旬、葉の出る前に他の桜より早く咲きます。
建保年間(1212~1218年)、飯坂城(愛宕城)跡地に
地蔵寺が建てられ、仁治元年(1240年)に清秀法印が
植えたと伝えられ、清秀桜と命名され現在に至っています。
樹高8mで、枝が6mほど伸びて広がっています。
根回りは約7m、目通りは約6mありますが、木の中心から
木質部は腐食してしまい、内皮がわずかに残り生命を保っています。
清秀桜は、エドヒガンザクラとしては花の色が濃いことが特徴の
一つであり、樹齢750年以上と飯田市内の桜の中では最も古く
愛宕稲荷神社御神木として親しまれ大切にされています。
※近隣の桜開花情報は
飯田市ホームページ にてご確認いただけます。
※多くの名桜の周辺に駐車場はありません。周辺土地所有者・通行車両・歩行者への十分な配慮をお願いします。