2026年10月2日

「また来たよ」が嬉しい日

母の時代から、もう100回を超えて石苔亭いしだへお越しくださっているお客様が、今日、また訪ねてくださいました。
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「病院へ通う日ばかりで、なかなか泊まりに行ける時間が取れなかったけど、やっと来れた。
急に来れんようなるやもしれんけど、いいか?」

そんなことをおっしゃるから、

「もちろんです。いつでも待っていますよ。」と

右上は能面です。他は狂言で使われる「おもて」(面)です。この方が掘ってくださいました。石苔亭いしだにご宿泊されるようになって、「僕にもできるかな~と思って、ちょっとやってみたんやわ~、だんだんとな、できてきた。」とおっしゃられて、随分びっくりもしたし、感心したことをよく覚えています。

掘られた面をお持ち下さる度に、「ここがな難しかったで~」と関西弁でお話しくださるんです。

お客様と一緒に重ねてきた時間が、私にとっても特別になっている事に気づきました。

夜には、能舞台「紫宸殿」で開かれる宴を一緒に観ました。宿を続けていると、時々、胸の奥がじんわりと温かくなる日があります。今日は、そんな一日でした。

「やっと来れた」

その一言が、私はとてもうれしかったです。