2026年6月17日

大和大学とのご縁を通じて

2014年に開学して以来、驚異的なスピードで規模を拡大し、
関西の受験界や教育関係者の間で大きな注目を集めてきた
大阪の大和大学に行ってまいりました。

大和大学が評価を高めている背景には、母体である「西大和学園」
(奈良県の超進学校として全国的に有名)が培ってきた
圧倒的な教育ノウハウがあります。

大和大学は近年人気を集めており、その背景には
学校側と一流の教授陣の手厚いサポートがあり、
就職にも極めて強いことでも知られています。

今日、私がここにきた理由は、ひとつのご縁からでありますが、
「人が幸せに生きるとはどういうことか」
その可能性を学生さん達と一緒に考えたいと思ったからです。


私は長年、旅館経営をしてきました。
その中で多くの若い人たちの採用面接も行ってきました。
そのたびに感じることがあります。
今の若い人たちは、とても優しい。
本当は誰かの役に立ちたいと思っている。
誰かに喜んでもらいたいと思っている。
期待に応えられる自分になりたいと思っている。
でも、
その気持ちを素直に表現することが難しくなっているように感じるのです。


母親として子どもたちを育てる中でも同じことを感じました。
学校。/社会。/SNS。/競争。/評価。/失敗への恐れ。/傷つくことへの恐れ。
そうした環境の中で、
本当は持っているはずの優しさや思いやりを、
安心して出せなくなっている人が増えているように感じています。


実は私自身もそうでした。
旅館の仕事を通じて、
お客様からたくさんの優しさをいただきました。
見返りを求めない親切。/無条件の温かさ。
けれど私は最初、
その優しさを素直に受け取れませんでした。
「何か理由があるのではないか」
「後で何か求められるのではないか」
そんなふうに考えていました。


でも振り返ると、その優しさに救われた時は、いつも自分が苦しい時でした。弱っている時でした。
人生に迷っている時でした。


そこで気づいたのです。人は本来、誰かの役に立ちたい生き物なのではないか。
人は本来、誰かの幸せを喜べる生き物なのではないか。と。


だから私は、旅館を単なる宿泊施設ではなく、
人が本来持っている優しさや思いやりを発揮できる場所にしたいと思いました。
社員にも、/お客様にも、/地域の人にも、/関わる人すべてに対してです。


そして今、その挑戦を旅館の中だけで終わらせたくないと思っています。
地域へ。次の世代へ。広げていきたいと思っています。なぜなら、仲間の施設、子供たちが育った村、今苦しんでいると思うからです。そして、私の子供の未来、当社スタッフの未来、を想像したとき、地域課題、社会課題は、今深刻に受け止め取組んでいくべきことだと感じるからです。私も、ここまで自分の関り強くしてきた石苔亭いしだを手段に、貢献したいのです。貢献できる形と成果を残し、社員が幸せな未来を描けるよう、持続可能な場所としての価値ある石苔亭いしだにしてみたいのです。____________________________

今回の学生さん達との取り組みも同じです。私は観光プランを作りたいだけではありません。
地域を盛り上げたいだけでもありません。皆さん自身に、「誰かの役に立つ喜び」
を体験してほしいと思っています。


学生さん達が地域のために考える。
地域の人が皆さんの成長を喜ぶ。
企業が価値を生み出す。
そこに感謝が生まれる。
そんな循環をつくれたら、
それは観光の成功以上に価値のあることだと思っています。


私は、これまでたくさん失敗もしてきました。苦しいこともありました。
今までの経験が、そのどれをとっても「私は生かされている」どんな状況も「感謝」できる出来事として受け止められる。そんな自分に出会えている喜びがあります。

人の価値は、どれだけ持っているかではなく、どれだけ人の役に立てるかで決まる。という言い方ではなく・・・徳をつむ生き方、

「感謝」が実感するとき、どんな時でしょう。
私は「感動」したとき、湧き上がる「感謝」を覚えます。涙があふれます。
「感謝」の日々に、生きてほしい。


だから私は、皆様と一緒に、「幸せな地域とは何か」「幸せな生き方とは何か」
を考えてみたいと思っています。そしてその答えを、この阿智村と昼神温泉から形にしてみたいと思っています。